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こんにちは。アニィです。
この連載小説も今回で8回目の掲載となります。が、ここで最初に重大発表をしておきたいと思います。この連載小説ですがタイトルについてずっと考えていたのですがタイトルを「2つの目線」と言うタイトルにしました。当然2つのと言う事はこの連載小説も2つの目線が無ければ成立しないので、今後の展開としては今皆さんに見て頂いている小説をベースに違う目線での新たな物語が始まる形になります。そしてこのベースとなる物語ですが今回と次回でとうとう完結となります。今後の掲載予定については後ほどブログ上にて発表しますが、何はともあれこのベースとなります第1章、掲載していきたいと思います。

月日の流れは早いものでもう出逢ってから3年を迎えようとしている。あの強烈なインパクトをもたらしてくれた思い出に残るプロポーズから半年が経過しようとしている。あの夜に結婚を意識して、その後式場の予約から双方の両親へのご挨拶など夫婦になる道のりを着実に歩んできた。そしてとうとう明日は私達のゴールであり新たなスタートでもある結婚式を迎えようとしている。その前日である今日は自分自身の身なりを正す意味合いも踏まえて、ヘアースタ
イルを整える為それぞれの行きつけの店に行く事にした。「帰ってきたら二人でゆっくり外食でもしようか?」と剛志が言ったので、私は笑顔で「うん。」と答えた。「じゃぁ俺先行ってこの部屋で待ってるから。」と言い残し剛志は早々と行きつけの床屋へと向かった。

普段から同じ時間を共有しているし、ましてやこれから一緒になろうと言う相手だけに今さら外食って感じはあるのだけれど、こう言う節目を一緒に祝うって言う気持ちが私はたまらなく好きだった。私も心躍らせながら行きつけの美容室へと出向き、念入りにヘアースタイルを整えまるでセレブ気取りで剛志の待つ部屋へと戻った。
しかし、そこに剛志の姿は無く部屋は真っ暗なままだった。「床屋さん、混んでるのかな?。」私はそんな事を考えつつ、部屋の明かりを点けともかく剛志を笑顔で出迎え様と思っていた。私はこの待っている一人の時間に今までの過去を振り返り一人物思いにふけっていた。男嫌いだった私がいつの間にか最愛の男性に出会い、恋をして、そして結婚する。この幸せをずっと噛み締めていたい。そしてお互い年老いても手を繋いで町を歩ける素敵な家庭をこの命が果てるまで永遠に守り続けたい。そんな幸せな時間をこれから剛志と築いていく。この想いだけでも今の私にはお腹が充分一杯になるほどだった。この留守番電話に気付く前までは…。

私は留守番電話のサインが点灯している事に気付いた。「どうせ明日が結婚式だからお祝いの電話かなんかでしょ。」この時はそんな安易な気持ちでいたのだが、再生のボタンを押した時私の顔から一瞬にして血の気が引き、真っ青に青ざめるほど驚愕の現実を垣間見るのだった。
「こちら横浜中央病院です。こちら松崎剛志さんのご自宅でお間違いありませんでしょうか。松崎さんの所持品を勝手に捜索してしまう非礼をお許し下さい。現在松崎さんはトラックに跳ねられた様で瀕死の重体で当院に搬送されました。つきましては、大至急ご家族とご連絡が取りたくこうしてご一報差し上げました。一刻を争う状態にありますので至急当院までご連絡下さいます様お願い申し上げます。」
私は現実を受け入れられずにいた。ただ床屋に髪を切りに行っただけなのになんで重症なのと。何かの間違いなんじゃないのかと自分自身の心を落ち着かせ、事実関係を確認する意味で横浜中央病院に連絡を取ったのだが無情にも留守番電話に偽りは無く、私はこのまま病院に向かう形となった。

私は慌ててタクシーに飛び乗った。ともかく一刻も早く剛志に逢いに行かなければと。何故と言う想いは当然の事なのだが、今はこの事実を自分の目で確認する為に…。
タクシーは横浜中央病院に到着し、私は受付に電話があった旨を伝えると、奥の方から一人の看護師が神妙な顔をして私の前に現れた。「お電話の方ですよね。どうぞこちらです。」看護師はそう告げると早足で私を剛志の下へと案内してくれたのでした。

剛志はどうやらICU(集中治療室)に居る様だった。私はICU用の室内着に着替え、案内されるがままに歩いていくとそこには剛志が横たわっているのであった。生きてはいるが全く意識は無い。こんな状態の中今の私に出来る事と言ったら、ただ黙って剛志の手を握り締めながら祈る事しか出来ないのである。

と言う事で今回はここまでとさせて頂きますが、なんか韓国ドラマの様な強引な展開となりましたが、得てして韓国ドラマではこの後ハッピーエンドになったりするものなのですが、この小説についてはどうなるのでしょうか?次回9月30日に第1章は完結します。それまでお楽しみにって言う事で今回を締めさせて頂きたいと思います。それでは。アニィでした。

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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