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こんにちは。アニィです。
さて、連載3回目の今回から物語が少しずつ動き始めます。ここからやっと物語らしい構成になってくると思うので、やっとそれなりに楽しんで頂けるのではないでしょうか?それでは、本編の始まりです。

この日は朝からどんよりとした雲行きで今にでも雨が降り出しそうなそんな天気だった。当然こんな雲行きの日は客の出足は遠く、店の中は閑古鳥が鳴いていた。どうせなら台風でも派手に通過して店自体お休みになってしまえばいいのに…。私はそんな事を考えてた位、ともかく暇だった。
そんな暇な状況下に3人のお客がやって来た。3人とも全く見た事も無い顔触れだ。それもそのはず、今日たまたまふらっと通りかかった際、その中の一人の「ちょっと遊んで行こうぜ。」と言う言葉がきっかけで来店頂いたのだから。

店の中はさっきも話した通り、客はこの3人だけしか居ない。この3人に対し、私と瀬奈と愛子の3人が着く事になった。
この店ではこのケースはもの凄くレアである。
ある意味オールスターゲームの様だ。
こんな時は最初が肝心と、私から突破口を開くべく3人にこう挨拶をした。「初めまして!今日皆さんのお相手をさせて頂く、カレン・ロバート19歳。ポジションはFWやってます。ヨロシくっす。」
すると突然シベリアの方からもの凄い寒気がこの店を包み込んだ。
それもそのはず、まだ出逢った事も無いお客さんに対し、いくらサッカーが盛り上がっていると言っても、カレン・ロバートはマニアックすぎる。せめて田中達也位にしておけば良かった。(そう言う問題では無いのだが…。)
その寒気を吹き飛ばしてくれたのは、やはり空気の読める出来る子、愛子だった。愛子はすかさず「うけりゅー!なにその自己紹介。私もやるぅ。初めまして。私の名前は三都主・アレサンドロです。MFやらしてもらってます。ヨロシくっす。」と。
私は心の中で「その寒い空気を更にかぶせるのぉ。」とお客の顔色を伺ったが、その後すぐ、場内は笑いの渦に包まれた。
「君、相当面白いね。」お客の一人がそう言うと、もう一人がこう付け加えた。「けっこう可愛い顔してるのに意外だね。」と。
私はやはり愛子は凄いと思った。こんな些細な挨拶をも拾って自分自身の笑いに変えてしまう。そして私がスベッてる事を既に忘れさせてくれている。やっぱり可愛いって特権だなぁってつくずく思った。
しかし可愛過ぎるのも罪なものである。その後しばらくは愛子の話題で持ち切りになり、瀬奈も私もその場に居ずらくなる程だった。
すると、「ねぇ、せっかくだから愛ちゃんのお天気の今日の愛言葉ってやつ見せてよ。」とお客の1人の無茶振りが始まった。
だが、ここからが愛子の真骨頂を垣間見る形となった。「今日は3人とも笑顔が揃っているのでとてもいい天気です。そう言う訳で今日の愛言葉。場内指名を入れてくれると今日はとても過ごし易い晴れやかな気持ちになれるはずなので、場内指名を愛子的にはオススメしたいと思います。以上今日のお天気でした。」
「いやいや。よくぞそこまで…。」と私が感心している間に、この愛子一人の活躍により3人は場内指名を勝ち取った。今考えればこの愛子の活躍が私の未来に変化をもたらしてくれたと言っても過言では無い。

さて今まで私の未来に変化をもたらす話がちょいちょい挟まれてきたのだが、言わなくても判っているとは思うが、この3人の中にその原因分子がある。
ここでこの3人を紹介しておこう。まず一人目は葛西誠二と言う。この3人の中では一番明るく何か華がある。芸能人で言うとTOKIOの長瀬みたいな感じで面白いイケメンではあるが残念ながら私の相手はこの人では無い。ちなみに先程の無茶振りはこの人である。
二人目は中谷徹也と言う。どっしり構えていていつも第3者的な立場で物事を見ている。また芸能人に例えるが知的な小泉孝太郎みたいなこれまたイケメンなのだが、またしてもこの人は私の相手では無い。
と言う事でこの先、私とのドラマが生まれる3人目を紹介する事にしよう。彼の名前は松崎剛志と言う。この3人の中では顔つきも何も一番劣るのは否定しない。判り易く芸能人で例えればガレッジセールのゴリが一番近いだろう。こんな男となんで男嫌いの私がくっつくの?って10人が10人そう感じるであろうと思います。でもそれについて一番驚いているのは、何を隠そうこの私です。(今、思い返せばね…。)
どこでどう歯車が狂って、どうして彼が関わってくるのかは、この先のストーリーの中で明らかになって行きます。

まだ先が気になるでしょうけど、今回はここまでとさせて頂きます。明らかに3回目の今回に出会いが訪れました。出会いがあれば出会いの中に縁があり、それがそれと無く色々な形に変わっていくものです。これだから、ヒューマンストーリーって面白かったりするんですよね。
と、このまま書いていると先のストーリーを書き込んでしまいそうになるのでこの辺で失礼させて頂きたいと思います。
次回7月30日にまたお会いしましょう。

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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